一度老眼になったらあっという間に悪化するので諦めているという方はまだまだいるようです。もちろん老眼を治すことは難しいですが、少しの努力で予防することは可能です。簡単な目の体操を毎日の生活に取り入れてみませんか?
目の筋肉ストレッチ
目の周りの筋肉をほぐすだけでなく、目の周りの血流促進の効果があるため、目の周りの疲労物質の乳酸や、老廃物などを流すことが出来ます。普段から目を良く使う人などに効果的です。
まずは両目に少し力を入れて目を閉じます。そのままの状態で3秒間キープしてください。3秒経ったら両目を開きます、このとき出来るだけ勢いをつけてパっと開くように意識しましょう。
次に顔は正面を向いたままにしてください。その状態で目を上に向けます。同じように3秒その状態をキープしましょう。3秒経ったら両目を閉じて、再び3秒キープします。3秒経ったら、また勢いをつけてパっと目を開きます。
その状態のまま今度は目を下に向けます。同じように3秒その状態をキープしましょう。これら一連の動きを上、下、右、左と4回行います。これが1セットです。老眼予防の対策として簡単に継続できるトレーニングでしょう。
水晶体もトレーニングできる
年齢が若いころの水晶体はとても柔らかくできているため、ピントを合わせるのも苦労しませんが、年齢を重ねてくると水晶体も徐々に硬くなってしまうため老眼がどんどん進行していきます。一度硬くなってしまうと簡単に柔らかくすることは難しいですから、これ以上硬くならないための老眼対策トレーニングを取り入れていきましょう。
やり方は簡単です。500円硬貨を1枚用意してください。ほかの硬貨では小さすぎるので500円玉が理想の大きさです。硬貨に書かれた500という文字にピントを合わせます。親指と人差し指で500円硬貨を持ち、目から10センチぐらい離しますが、老眼が進行していると500の文字がにじんで見えないかもしれませんが、がんばってそのままキープしてください。
そこから500円玉を直径30センチの円を書くように水平に動かします。腕を前に伸ばしたとき、女性なら30センチぐらいになるはずです。この円を書く動作をしながら、500の文字に焦点を合わせ続けます。顔は動かさないで、目だけ動かします。あまり速く動かすと目が回ってしまいますから、ゆっくりと回してください。時間にすると1分程度続けて、そのあとは逆に回していきます。
今度は水平ではなく、上から下に円を書くように動かしましょう。同じように直径が30センチ程度になるように意識します。この場合も顔は出来るだけ動かさないで、視線だけを動かします。
このトレーニングによって水晶体の柔らかさがキープされて、硬くなるのを予防します。そのため、水晶体そのものが濁りにくくなり、白内障を予防することにもつながるのです。
目の体操でトレーニング
年齢を重ねてくるとピントが合いにくくなります。これが老眼の一歩なのですが、目の中にある毛様体筋と呼ばれる筋肉が衰えることでピント調整がうまく働かなくなることが分かっています。それを踏まえて、毛様体筋を鍛えるための老眼対策トレーニングを取り入れていきましょう。基本的に目のトレーニング中は老眼鏡を外してください。
まずはペンを用意します。なければ人差し指を使ってもだいじょうぶです。ペンのほうがやりやすいので用意することをおすすめします。
まずは顔から15センチぐらい離したところにペンを立てて持ちます。ペンの先に視線を合わせてください。老眼が進行しているとピントが合わないかもしれませんが、あわなくてもピントを合わせるように意識しましょう。2秒ほどしっかり見つめます。
次に、視線を遠くに移します。出来れば何かを見たほうがピントを合わせやすいので、壁や窓の外にある電柱や隣の家の屋根などに視線を移します。理想は5メートル以上離れたものを見るようにしてください。同じようにこちらも2秒ほど見つめます。
これらを1セット20回繰り返してください。
目をぐるぐる回すだけ
これはとても簡単です。一番最初に紹介した運動に似ていますが、気づいたときに簡単にできるので続けてみてください。顔は正面に向いたままで行います。
目玉を上、右斜め上、右、右斜め下、下、左斜め下、左、左斜め上、上、というように一蹴させます。一度に2~3回続けてください。これを1セットとして、逆にも回していきましょう。3~5セット続けると、慣れるまでは目が回ってしまいそうになりますから、最初はゆっくり動かすことを心がけてください。
続けていくと目の周りがじんわりと温かくなってくるのが感じられるはずです。これは目の周りの血液の流れがよくなっている証拠です。徐々に視界もくっきりすることでしょう。
口角を上げる体操
一見すると目に関係がないように思われますが、口角を上げることで目の周りの筋肉が動くのを感じるはずです。
鏡を使って笑顔の練習をしながら目のトレーニングも同時に出来るわけです。目のコリがなくなれば肩こりや頭痛などの悩みも解消されるかもしれません。仕事中やリラックスタイム、バスタイムなどで簡単に出来る方法なので、こちらも毎日継続していきましょう。