老眼は進行するものですが、少しでも進行を遅らせたり、老眼になるのを遅らせることは可能です。どうせ進行するならと諦めず、少しでも目に負担をかけないような努力を続けてみましょう。どんな目薬が効果的なのかご紹介します。
老眼に効果のある目薬とは
物を見るときに以前に比べてぼやけることが多くなったとき、年齢を考えれば老眼かもしれないと落胆することもあるでしょう。だからといって、そのまま放置しておけば老眼の進行が早まってしまいますから、出来る範囲で老眼対策を取り入れていきましょう。その一つが目薬です。
老眼は目の老化ですから、老眼の症状に合った目薬を使うことで症状の進行を遅らせたり症状が改善させることができます。最近は薬局に行くと老眼用と表記した目薬がたくさんありますが、たくさんあるからこそ選ぶのが難しいと感じる方が少なくありません。
まずは新陳代謝を促進させたり、角膜の保護をするタウリン、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムが含まれている目薬を選んでください。そのほかにもピント調節の働きやめのかすみに作用するネオスチグミンメチル硫酸塩という成分も成分表に書いてあるかどうか確認してみましょう。ネオスチグミンメチル硫酸塩は筋肉をほぐしてくれるので、物を見るときに使う筋肉に作用をもたらします。
また、日ごろパソコンを使ったり車を運転するなど目を酷使する時間が多い場合、疲れ目を回復させることで老眼の進行を遅らせることも出来ます。疲れ目を感じている場合はビタミンB12のシアノコバラミンが含まれているものを選ぶといいでしょう。ビタミンB12の働きは疲れ目の解消はもちろんのこと、毛様体筋に作用して働きを促してくれます。
そのほかドライアイ用の目薬も老眼対策におすすめします。目の渇きは老眼の進行を速めてしまうため、ヒアルロン酸が配合されたドライアイ用の目薬を選ぶといいでしょう。また、最近は人口涙液が使われているタイプのドライアイ用の目薬も注目されています。防腐剤が含まれていないため使い切りサイズになりますが、目に刺激の少ないタイプなので毎日使っても安心です。
老眼の症状で悩む人に向けて、市販されている目薬の中で老眼用と書いてあるものがほとんどですから、その中から先ほど話した成分が含まれているかどうかチェックすれば老眼対策にピッタリの目薬に出会えるはずです。
老眼対策で病院で目薬を処方してもらえる?
老眼は誰もがなるものなので眼科でみてもらうほどのことでもない、とほとんどの方が考えているはずです。老眼鏡を作ったり、目の調子を整えるために市販の目薬を使うのが一般的に老眼対策として広まっているためです。
しかし、眼科でも老眼の症状に合った目薬を処方してもらえるのです。自分では老眼だと思っていたけれど別の病気が隠れているかもしれないと考えた場合、少し心配になりませんか?
目の不調を感じたら、まずは眼科で診察を受けることが推奨されています。診察の結果、老眼だと分かれば症状に合った目薬を処方してもらえます。病院で処方される目薬なので、安心して毎日点眼できるのも嬉しい限りです。
老眼対策におすすめの市販の目薬の紹介
もちろん、市販の目薬でも老眼対策は可能です。大切なのはどんな成分が含まれているかということなので、最初に紹介した成分が含まれているものを選ぶようにしてください。
例えば老眼対策として人気のある目薬のひとつがロート製薬の「ロートVアクティブ」です。主成分がコンドロイチン硫酸エステルナトリウム、さらにネオスチグミンメチル硫酸、そのほかタウリンやビタミンB6、パンテノールなどが含まれています。角膜を保護する、ピント調節機能に作用する、角膜の代謝を促す、これらによって疲れ目や老眼などの改善が見込めます。
そのほか、ライオンの「スマイル40プレミアム」も人気があります。ビタミンAを主成分としているため、目の渇きが気になる方は、ピントが合わずぼやけてみえる方の目の改善におすすめの目薬です。成分の中で特にビタミンAを多く取り入れたい方に人気の目薬です。
それから参天製薬の「サンテ40ゴールド」は夕方老眼といって、夕方になると視界が悪くなるという方におすすめの目薬です。コンドロイチン硫酸エステルナトリウムを主成分としているのが特徴です。そのほかビタミンE、クロルフェニラミンマレイン塩酸、タウリン、パンテノールなども配合されています。それぞれの成分のバランスの良さが魅力の目薬です。
最後にご紹介するのが大正製薬の「アイリスゴールド40」です。特に疲れ目に作用する目薬なので、ネオスチグミンメチル硫酸塩、タウリン、ビタミンEを含んでいます。さらに、目の働きに直接作用するビタミンB2が配合されているのもアイリスゴールド40の特徴です。
目薬を差す時の注意点として覚えておいてもらいたいのが、まずは手をキレイに洗うことです。直接目に触れないと思っているかもしれませんが、手についた菌が目に入って目の病気を引き起こす可能性があるので、必ず手を洗うか除菌タイプのウェットティッシュなどで手をキレイにしてから点眼しましょう。
それから目から目薬が溢れるほど点眼する方もいますが、基本的に目薬は1滴で十分です。目薬の種類によって1~2滴と書いてあるものもありますが、溢れてしまった分は無駄になるだけですから、1敵に留めておきましょう。
点眼した後は1分程度、目を閉じてしばらく過ごします。瞬きをしてパチパチする方もいますが、これだと点眼した目薬が外に押し出されてしまうので、静かに瞼を閉じるだけに留めておいてください。