老眼は目のことなので目薬などに着目しがちですが、食べるものを意識することも大事だと言われています。
どんな食べ物が老眼対策におすすめなのか、一つずつご紹介していきます。
ルテインを多く含む食べ物
ルテインはカロテノイドの一種に分類される栄養素のひとつで、その数は600種類以上もあると言われています。現代人は目を使う場面が多いわりに、毎日の食事で補う栄養素が偏りがちと言われているため、ルテイン不足が危ぶまれています。
そもそもルテインとは水晶体と黄斑部にあるものですが、年齢を重ねていくごとに減ってしまいます。これが老眼になる要因のひとつなのです。食べるものでルテインを補う重要性がお分かりいただけたでしょうか。老眼対策としてぜひ取り入れていきましょう。
ほうれん草
100gあたりおよそ5mgのルテインが含まれています。ほうれんそうは様々な料理法があるため、食卓に並べやすいと評判になっています。お味噌汁やおひたし、サラダや炒め物、なんにでも合う食材なので使いやすいでしょう。
ブロッコリー
100gあたりおよそ1mgなので、ほうれん草に比べるとルテインの量が少なく見えるかもしれません。ブロッコリーは茎の部分も食べることができます。皮を厚めに切ってカットすればOKです。茹で時間は3分程度で、水にさらさずにそのままざるに上げて冷ましましょう。
ケール
100gあたりおよそ10mgなのでほうれん草の倍のルテインが含まれています。ただし、ほうれんそうに比べて手に入りにくいのが難点でしょう。
パセリ
100gあたりおよそ10mgのルテインが含まれていますが、パセリが苦手という方も少なくありませんし、量をたくさん食べるのもちょっと難しい食材と言えるかもしれません。食べきれないパセリはそのままビニールに入れて冷凍できるので、料理のアクセントとして使うといいでしょう。
アントシアニンを多く含む食べ物
老眼対策のひとつとしてアントシアニンも欠かせません。アントシアニンが注目されたのは古い時代で、戦争中にブルーベリージャムを食べると暗闇でも敵がよく見えると答えたイギリス兵隊の話があります。
その後ブルーベリーと目の関係性を研究した結果、ブルーベリーに含まれているアントシアニンが目にいいことが判明しました。それ以降、サプリなどでもブルーベリーが含まれているものが飛ぶように売れています。
ビルベリー
先ほども言いましたが、アントシアニンが豊富に含まれていると代表といえばブルーベリーです。ブルーベリーの中でも特にビルベリーという種類はアントシアニンを豊富に含んでいます。ただし、フルーツ売り場にあるブルーベリーに比べると苦みが強いので、直接食べることは難しいのが難点です。そのため、ジャムにして食べたり、ジュースにして飲むのが一般的です。
カシス
カシスと聞くとお酒を思い浮かべる方も多いと思いますが、お酒以外にもデザートとしてカシスを食べる機会が増えてきました。カシスやビルベリーに含まれているアントシアニンはロドプシンという成分の再合成を促す作用があるのが特徴です。
ブドウ
ビルベリーやカシスに比べると食べやすい印象があるブドウです。一年を通してスーパーなどでもフルーツ売り場に並んでいますし、干しブドウでも同じようにアントシアニンが含まれていますから、ヨーグルトに混ぜて食べたり、料理が得意な方ならブドウジャムを作ってみるのもいいでしょう。
ビタミンA
別名、目のビタミンと呼ばれているビタミンAですが、網膜や角膜の粘膜や細胞を健康に保つ作用をもたらしたり、ドライアイにならないよう涙を一定量保つ作用ももたらします。このビタミンAが不足してしまうと暗いところで物が見えにくくなったり、もちろんドライアイの症状も出てしまいます。
レバー
レチノールと呼ばれる動物性食品のひとつですが、ビタミンAを豊富に含む食材として知られています。毎日食べるのは難しいですし、料理をするのに下処理が面倒と感じる方も多いようで、スーパーのお惣菜で購入したり、飲みに出かけたときにレバニラやレバーの串焼きを注文する方も多いと言われています。
うなぎ
レバーと同じように自分で調理するというよりも、外で食べる機会が多いかもしれません。スーパーなどでも出来合いのものが売られていて、温めるだけで自宅でも簡単にうなぎを食べることが出来るようになりました。
かぼちゃ
一年を通して野菜売り場に売られています。値段もそれほど高くないので手に入りやすいでしょう。そのまま野菜室で保管してもいいですが、食べきれないことが多くて腐らせてしまうことが多いという場合、買ってきたその日のうちに一口大やスライスにカットしてラップにくるんで冷凍保存するといいでしょう。料理が面倒という方はカボチャをスライスしてオーブンで軽く日を通せばカボチャチップスが出来ます。
人参
いろんな料理に使われることが多いので、必ず冷蔵庫にストックしてる家庭が多いでしょう。レバーや鰻のビタミンAは動物性なのでレチノール、かぼちゃやニンジンは野菜なのでβカロチンに分類されます。野菜でβカロチンと言えばかぼちゃや人参のほかにも春菊、小松菜、ほうれん草などにも豊富に含まれています。