眼鏡を付けることは手軽ではありますが、中には眼鏡に煩わしさを感じる方も少なくありません。しかし、コンタクトレンズで遠近両用など可能なのか不思議だと思いませんか?
眼鏡の仕組みを知っているからこそ本当に可能なのか疑問に思う方も少なくないようです。遠近両用コンタクトレンズの仕組みや種類についてお話していきます。
遠近両用コンタクトレンズとは?どんな見え方?
老眼鏡の場合はレンズ部分が三分割されてそれぞれ役割をはたしていますが、遠近両用コンタクトレンズの場合、いくら老眼対策と言えども直接目に入れてしまえばレンズが回ってしまって上下が逆さになるので無理ではないかと思う方もまだまだ多いようです。
遠近両用コンタクトレンズの仕組みですが、レンズの中心部分が遠用部、その周りが中間部、一番外側が近用部と分かれています。そのため、目の中でレンズがぐるぐる動いても問題なく物を見ることができます。
物を見るときのコツですが、遠用部分が真ん中なので、通常はそのまま普通に過ごしても問題なく物を見ることができます。手元を見るときのコツですが、顔を動かさずに眼球だけを少し下に下げます。するとコンタクトレンズの位置は動かずそのままで眼球だけが下を向くので、丁度近用部分を通して物を見ることが出来るようになるのです。慣れるまで苦労するイメージがありますが、すぐに慣れるようになるため特に難しく感じることはありません。
ちなみに年齢は老眼が始まるとされる40代から60代の方まで問題なく使うことが出来ますし、40代より若い世代でも老眼の症状が出ていれば眼科で診察してもらって使い始めることも出来ますから、最近スマホや本の文字が見えにくいと感じるようになったと気になる方は気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
遠近両用コンタクトレンズを使うと眼鏡のわずらわしさから解放されてスッキリするという声がありますが、レンズをつけっぱなしにすることは出来ないため、お手入れが大変だと感じる方もいるようです。
一日の終わりにコンタクトレンズを外してお手入れをして、朝になったらコンタクトレンズを装着することを毎日繰り返すのが少し億劫に感じてしまうのです。
遠近両用コンタクトレンズの種類
老眼対策として使っている人が増えている遠近両用コンタクトレンズですが、いろんな種類があります。例えは通常のコンタクトレンズ同様にソフトレンズとハードレンズがあります。名前の通りソフトレンズは柔らかい素材で出来ていて、ハードレンズは固いのが特徴です。
まずソフトレンズの特徴ですが、水分を含んでいて柔らかいので、目の乾燥を守ってくれます。ただし、水分が命のレンズですから、ちょっとその辺に放置しておくとすぐに乾燥してしまい二度と使えることはありません。必ず専用のケースに保存液を入れて、その中にレンズを入れて保管します。風が吹いたりして目にゴミが入った時に痛みが感じにくいのもソフトレンズの特徴と言われています。
もうひとつのハードレンズの特徴ですが、硬さのある素材で作られています。先ほどのソフトレンズと違って水分は含まれていません。つけていると目が乾きやすいと感じることが多いので、コンタクトレンズ専用の目薬を一緒に準備しておくといいかもしれません。水分が含まれていないので保存液につけておく必要もなく、外した後は水洗いすることも出来るので普段のお手入れは楽に感じるでしょう。ただし、目にゴミが入ったときは痛みを感じてしまうため、すぐにコンタクトレンズを外して洗眼液などを使って目を保護してください。
ちなみにハードレンズには使い捨てタイプがありませんが、ソフトレンズには使い捨てタイプがらいます。1日使い捨て、2週間使い捨て、1ヶ月使い捨てなど様々です。1日使い捨てはほかの種類に比べて若干値段が高くなるものの、毎日のお手入れが面倒という方や、常に新しいコンタクトレンズを使いたいという方に人気のある商品です。
遠近両用コンタクトレンズの選び方
老眼対策の一環として遠近両用コンタクトレンズを使う場合、自分にはどのタイプがあうのか悩む方も多いかもしれません。
例えばソフトとハードですが、初めて使う方はソフトレンズを選ぶ傾向が多いようです。ハードのほうは取り扱いが難しいと感じることがあるようで、これまで視力矯正でコンタクトレンズを使っているので慣れているという方がコスト面などを考えてハードタイプを選ぶ傾向があります。どちらかというとソフトの人気が高い傾向にあります。
それから使い捨てタイプはどれがいいか気になるところですが、値段的に1日使い捨て、2週間使い捨て、1ヶ月使い捨ての順にお得になります。
極端に値段に差があるわけではないものの、節約したいという場合は1ヶ月使い捨てタイプがおすすめですし、値段は気にしないので毎日のお手入れから解放されたいというのであれば1日使い捨てタイプを選ぶといいでしょう。
これまでコンタクトレンズを使ったことがない方の場合、何かの拍子でコンタクトレンズが外れて破けてしまったり、お手入れの最中に強くこすりすぎて破ってしまう可能性も捨てきれません。
最初は1日使い捨てタイプでしばらく様子を見て、慣れてきたら2週間タイプ、1ヶ月タイプに変更するという方法もあります。